この度、全6回に渡って現代の恋愛・結婚事情、また結婚相談所の現状や利用価値についてなど赤裸々にお話させて頂きますが、私たちの経験が、現代の独身の皆様にとって何かしらの今後の具体的なアクションのヒントとなって頂けたら幸いに思います。それでは、今回は昨今の恋愛・結婚事情から見ていくことにいたしましょう。
近年、出生率が低迷する中、少子化の進展は経済活動の低迷など、今後の社会情勢に多大な影響が懸念され、社会的問題意識も高まっています。しかし、これまで少子化の原因のひとつとされている晩婚化・未婚化に関しては、その解決に向けた取り組みが一部の自治体や企業では見られるものの、政策的な対応は十分になされてはきませんでした。そこで、少子化の原因のひとつと思われる結婚の重要性を考えてみました。
未婚・晩婚化について、経済産業省の調査分析によると、その原因として、一つには出会いの機会が減少していることがあげられます。二つ目は、適齢期意識が希薄なこと。三つ目は、男女結婚観の相違。そしてコミュニケーション能力の欠如と労働環境の変化、親戚や地域住民、職場内での結婚を意識したお見合いなど、紹介制度がうまくいっていない点などもあげられます。
人口問題研究所が行った調査結果では、男女の結婚行動が少子化に与える影響は、1975年~2000年で、71.3%と非常に高いことから、少子化問題を考える上で「結婚」の促進に着目する意識は非常に大きいといえます。
結婚して家庭を持つことは、当然、当事者の自由な意思と選択に基づくものでその大原則に立ちつつ、「結婚したい」「結婚したくてもできない」という現状の打破を計ってあげることはまさに、社会的にも急務であると思われます。
こうした世情背景から、結婚相手紹介サービスへの注目度が年々高くなっています。結婚相手を紹介するサービス会社は現在4,000社ほど存在しておりますが、ご自身のスタンスに合ったシステムをお選び頂くためのポイントも下記に述べてあります。
◆ 出会い年齢の遅れと交際期間の延長による晩婚化がさらに進行
◆ 職場結婚は減り、友人・親族を通じて出会いを求める傾向が増えつつある
未婚率 | 2000年 | 2005年 | 増加率 | |||
男性 | 女性 | 男性 | 女性 | 男性 | 女性 | |
30~34歳 | 42.9% | 26.6% | 47.1% | 32.0% | 4.2%↑ | 5.4%↑ |
35~39歳 | 25.7% | 13.8% | 30.0% | 18.4% | 4.3%↑ | 4.6%↑ |
40~44歳 | 18.4% | 8.6% | 22.0% | 12.1% | 3.6%↑ | 3.5%↑ |
45~49歳 | 14.6% | 6.3% | 17.1% | 8.2% | 2.5%↑ | 1.9%↑ |
独身男女の9割近くがいずれは結婚したいと希望しているにも関わらず、「出会いの場はいつか必ず訪れる・・」 と何年も思い続け、恋愛すらできていない現状が「晩婚化」をさらに増加させる大きな要因となっています。 現代では、「婚活」・「恋愛難民」という言葉も生まれるほど社会問題化しています。
▲「婚活」・・・仕事を探そうと思ったら就職活動=「就活」、のように結婚をしようと思ったら「婚活」が必要な時代。
▲「恋愛難民」・・・出会いのきっかけがなく、独身男女の約7割が「恋人がいない」という現状。
【国立社会保障・人口問題研究所 第13回 「結婚と出産に関する全国調査」2005年】18歳~34歳独身男女対象
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