現代版 お見合いのススメ

連載3
結婚難はあなたのせいではない

プライム マリッジ株式会社 代表取締役 宇野澤 和秀
「CLUB O2」*「FELICE」運営

お見合い結婚と恋愛結婚

「お見合い」結婚は日本特有の伝統的慣習として存在していますが、以前は婚姻の7割を占めていました。それが1965年頃、「恋愛」結婚にその座を奪われ、今では1割にも満たない現実となっています。

同じ頃、年間婚姻総数が100万件から70万件に激減し始めたのですが、最近の研究調査によると、「恋愛」結婚件数自体は以前とさほど変わらないという事実から、この婚姻総数の減少は「お見合い」結婚数の急激な低下に起因することが判明しています。

お見合いが減少した理由

では、なぜお見合い結婚が衰退したのでしょうか?

その一因として、『仲人役の減少』という理由が挙げられます。以前であれば、親戚や上司、隣人が常にお見合い写真と釣書(いわゆるプロフィール)を懐に抱えて走り回っていた時代が当たり前にありましたが、経済成長とともに核家族化、労働環境の変化、近隣住人との疎遠化などによりお見合い環境が少しずつ崩壊し始めました。最終的には上司が部下に対してお見合い話を出そうものならセクハラとして訴えられる始末です。

さらには、男女の結婚観の多様化、結婚規範の後退、恋愛への固定的な見方から「お見合いを嫌がる独身男女の増加」によりお見合い環境崩壊に拍車をかけたものと推測されます。

昨今のお見合いスタイル

しかし、ここには大きな誤解があります。 依然として「お見合い」は、お節介な「お見合いおばさん」が必要以上に間に入り、一度お見合いをしようものなら絶対に断ることはできず、そのまま結婚させられる・・・!というイメージが先行して二の足を踏んでしまい、自ら出会いのチャンスを逃してしまっているケースが多々あります。これは非常に残念なことです。

昨今のお見合いスタイルは以前のそれとは全く異なり、非常に合理的かつ現代的で昔の堅苦しいイメージはほとんどなくなりつつあるのが現状です。

結婚しない理由

下記の「未婚理由」の調査結果をご覧頂くと一目瞭然ですが、結婚に対して必要性を感じない、または一人の気楽さを失いたくないと考える人よりも、「適当な相手にめぐり会わない(から結婚できない)」と答えている人の方がはるかに多いことがわかります。これも現代の出会いの少ない社会環境が原因といえます。

恋愛vsお見合い結婚
<国立社会保障・人口問題研究所「第13回出生動向基本調査」/2005年>

出会いはどこに・・・?

◆結婚相手紹介サービス会社を利用している人ってどれくらいいるの?◆

現在、20歳〜40歳までの独身男女の数は約1,600万人というデータが「経済産業省・少子化時代の結婚関連産業の在り方に関する調査研究」の中で出されています。

そのうち、約60万人の男女が実際に結婚相手紹介サービス会社を利用して婚活に励んでいると報告されています。

また、今後利用する意思がある、または利用したことがあるという独身者数は130万人。

さらには、「結婚を目的とした出会いのサービスに関心がある」と答えている独身者数は約650万人!

全体の半数(50%)の人が興味を持っています。

今後、結婚相手紹介サービスを利用する人口数は増加傾向にあると予測されています。